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マレーシアと中国はハラル産業育成に協力すべき

マレーシアと中国は世界中に広がるハラル市場を育てていくために緊密な協力関係を築くべきだ、とHDCで戦略企画局長を務めるSyaifulzafni Aziz氏は語った。

中国は農産業が大きく発展している一方、マレーシアにはハラル産業における知識、経験値、技術が蓄積されており、2020年までにグローバル規模でのハブになろうと取り組んでいる。両国はそれぞれの強みを活かし、グローバルなハラル市場で成長していくことができるだろうと同氏は語った。

「これにより途切れなく製品を供給できるようになるため非常に重要だ。」同氏は、中国とマレーシアのハラル製品およびムスリム製品認証と産業協力と題したサブフォーラムにおけるスピーチで話した。

Syaifulzafni氏はハラル市場がマレーシアおよび世界中で急速に拡大しており、世界全体で年間2.3兆ドルの市場になっていると指摘した。

ハラル製品の市場は年80%程度のペースで拡大しており、両国が協力すれば需給ギャップをうまく埋めていくことができるだろうと言う。

ハラル食品飲料におけるギャップは3570億ドル(83%)、ハラル化粧品・日用品のギャップは460億ドル(82%)、ハラル医薬品のギャップは800億ドル(98%)であるという。

マレーシアにはハラル製品の検査や分析を行えるラボが11あることに加えて、ハラル製品の開発に政府が援助をしている唯一の国であり、JAKIMが認証したハラル製品は世界中で受け容れられていると同氏は語った。

ハラル産業においてマレーシアは大きな可能性を示していると話し、その例として企業や物流会社を誘致するため政府が支援策を提供しているハラル工業団地が23もあることを挙げた。

The Star