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ハラル食品向けの世界標準品質マーク、オーストラリアとニュージーランドのUAE向け輸出から始まる

UAEは新しいハラル規格を作り、イスラム教の食品業界での世界標準にしようと取り組んでいるが、オーストラリアとニュージーランドのハラル食品が初めてその基準を適用することになる。

ドバイはイスラム経済の世界的な中心になろうと三カ年計画を推進してきたが、この一環として2月7日にESMA(国家標準化計測局)がハラル・マークをGulfoodの展示会で発表した

この新しいハラル認証基準では農園から屠殺、使われている添加剤や原材料まで、すべてのプロセスをカバーすることになる、とESMAは言う。

この規格はイスラムの社会経済的価値観の保持に取り組んでいるイスラム諸国機構(OIS)の支持を受けている。

二年後までにはUAEへの輸入食品はすべて同規格のマークがついていなければいけなくなる、とESMAは言う。

Datamonitor社によると、世界中の食品輸出入の5分の1はハラル食品であり、Global Futures and Foresightsの研究によると2030年までに市場規模は10兆ドルに達するという。

Economist Intelligence Unitの調べでは、湾岸諸国への食品輸入だけでも2020年までに531億ドルに上ると言う。

「食品の85%以上は非ムスリム諸国から輸入されている」と、ESMAの局長であり環境飲料水大臣のRashid bin Fahad氏は言う。

「ハラル製品を買う顧客のために透明性と安全性を確保した新しい規格が必要になっている。この規格は食卓に届くまでの一貫したものであり、オーストラリアとニュージーランドがこの新規格に従うようになることは、大きな前進だ。」

Meat and Livestock Australiaによると、昨年の第2四半期に、ドバイはオーストラリアの羊肉の輸出先として5番目に大きい市場だったと言う。サウジアラビアは同時期に4番目の市場だった。2015年の需要の多くは中東からのものになると推測されている。

Meat and Livestock Australiaの地域マネージャーであるDavid Beattyは「ハラル・マークを付ける国として、オーストラリアがニュージーランドと並んで最初の輸出国になれたことは誇りに思う」と話した。

「オーストラリアにはしっかりとした認証制度があり、その基礎としてわれわれの供給システムの信頼性がある、ということをUAEはおそらく認識しているのだろう。新しい認証制度がどのような結果をもたらすのかはわからないのだが、我々はすでに最適なシステムを採用しているので、何も問題はないだろうと考えている。現在の認証システムは画一的でないので、ハラル・マークができれば、輸出業者、輸入業者、消費者の皆にとってプラスだろう。」

新規格によってUAEの輸出業者も国際市場で戦えるようになる、と見る企業も多い。

「この認証ができれば、それぞれの地域で異なる認証を受ける必要がなくなる」と、Albatha Consumer Groupの代表Ishague Noorは話す。

「消費者が買う食品やサプライチェーンがシャリア法に則っているということに完全な信頼性を与えることができるだろう。ハラル製品に信頼が置けるのかという疑問を挟む必要はなくなるだろう。ハラル・マークがついていれば、イスラムの最も厳格な条件を満たしているということになる。」

最も早く製品にハラル・マークをつけたのは、シャールジャ(UAEの首長国の一つ)で冷凍食品を製造しているGlobal Food Industriesである。ハラル食品輸入の新規格に加わるのはどの国になるのかについて、ESMAは公表していない。しかし昨年10月に、相互ハラル認証についてマレーシア政府と協議中であることをドバイ政府が認めている。

ブラジルの食肉輸出業者は、ハラル・マークを導入しても取引に影響はないと話した。

ブラジル食肉協会の鶏肉部門の副局長であるRicardo Joao Santinは以下のように話した。「ブラジルには三つの認証団体がある。昨年UAEに対しては23万トンの食肉を問題なく輸出してきた。宗教の規律に対しては最大限の敬意を払っている。」

The National