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ハラール研修会:ムスリムのおもてなし 食品加工、宿泊業者ら津で /三重

 イスラム圏への加工食品輸出やムスリム(イスラム教徒)の誘客に向け、イスラム教義に基づいて許される食べ物や行為などについて学ぶ「ハラール研修会」が11日、津市桜橋3の県津庁舎で開かれた。

 県と関係団体で組織する県農林水産物・食品輸出促進協議会と、自治体や観光関連団体・事業者でつくる県外国人観光客誘致促進協議会の共催で、食品加工や観光宿泊業者ら48人が参加した。

 研修会では、津市のインターネット通販会社「エクストラコミュニケーションズ」社長で、飲食、宿泊施設のムスリム対応支援を行っている前野智純さんが、「ハラール基礎知識と『ムスリムおもてなし』」の演題で講演した。イスラム教は豚肉を食べることやアルコールなどを禁じているが、前野さんは、国によって独自の考え方があり、ハラール認証の規格や検査方法が異なることを説明。食品輸出やムスリムのおもてなしについて「認証取得ありきではなく、ターゲットを定めることが大切」と述べた。

 講演後、参加者は「手指の消毒用アルコールも駄目なのか」「認証取得にはどのくらいの費用がかかるのか」などと次々と質問していた。

毎日新聞