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宮崎県、宮崎大にイスラーム文化研究棟が開所 交流の場に

 宮崎大学木花キャンパス(宮崎市)に「イスラーム文化研究交流棟」が完成した。イスラム文化の研究や留学生の交流、ムスリム(イスラム教徒)の祈りの場として利用される。

 研究棟は広さ約80平方メートルの平屋。ムスリムが礼拝をできるように、手足の洗い場も設置した。イスラムの教義にのっとった「ハラル食品」の研究開発や、文化交流などにも使われる。

 6日に行われた開所式では、モーリタニア出身の農学工学総合研究課博士2年、アデマ・アブデラヒ・バリーさん(37)が代表としてあいさつ。宮崎大学の留学生のうち3分の1にあたる48人がイスラム圏出身で、バリーさんは「この施設のおかげで自分の国にいるかのようにお祈りができる。快適な環境を用意してもらい感謝している」と話した。

朝日新聞