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JAKIMとDHB社が世界初の認証管理システムを導入

 マレーシアのイスラム開発省JAKIMとハラルeコマース業務を行うDHB社は、世界中のハラル認証機関向けに、世界初となるハラル認証管理システム(HCMS)を導入する。

現行のハラル認証エンジンに加えて開発されたHCMSは、数千に及ぶ認証を効率よく管理し、高いセキュリティを保ちながら、ハラル認証プロセスの高速化を実現する。

総理府のDatuk Seri Jamil Khir Baharomは、3月30日のプトラジャヤ国際会議場で開かれる国際ハラル認証機関会議においてHCMSを発表する。

DHBグループの最高経営責任者Mohamed Hazli Mohamed Hussainによると、HCMSの特徴の一つは、ハラル認証機関が認証を確認するためのレスポンスが早いことだという。

HCMSは高いセキュリティを持つインタラクティブなシステムで、世界中の70のハラル認証機関が自分たちの認証プロセスを管理できるという。

「世界中の認証機関は、それぞれの機関が出した数千もの認証を扱うので、膨大な数に上る。HCMSのシステムを使えば、膨大なデータのやり取りがスムーズに行えるので、効率を向上しながらコストを削減できる」とMohamed Hazliは記者会見で述べた。

このシステムがターゲットとしているのは、2012年の1.7兆ドルから2018年に2.5兆ドルに成長すると見られている、世界中のハラル製品の売買である。

一方で、JAKIMハラル・ハブ部門の局長Hakimah Mohd Yusofは、HCMSにはこれまでに6つのハラル認証機関が登録しており、近い将来に増えていく予想だという。

登録しているのは、スリランカ・ハラル承認評議会(Halal Accreditation Council Sri Lanka)、タイ中央イスラム委員会(Central Islamic Committee of Thailand)、ベトナム・ハラル承認局(Halal Certification Agency Vietnam)、日本ハラール協会、中国のARAハラル開発サービス局と山東イスラム協会である。

Bernama