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タイ:政府が世界基準のハラル対応を支援

タイ政府は企業に対し、増加しているハラル食品市場の需要を取り込むため、国際的ハラル規準を満たした食品を生産するよう促進している。

3968847602_b19bee3467_mタイ工業規格局(TISI)と国家食品庁はSamut PrakarnにあるIBFハラル食品会社の食品生産工場への共同訪問勉強会を開催した。この工場では高品質なハラル規準を満たす食品生産を行っている中では、タイで最も大きな規模を持つ工場である。

2015年に設立を予定しているASEAN経済共同体(AEC)の統合を前に、タイで食品事業に取り組む会社に対し、世界的な基準を満たすハラル食品生産のノウハウを共有することが、勉強会の主な目的であった。

ASEAN人口のうちムスリムはおよそ40%を占め2億6400万人にのぼり、今後も成長が期待されるハラル食品の市場規模は800億ドルに及ぶ。

ハラル食品の中でも、ハラル検査や承認スタンプを必要としない天然素材から作られたものは全体の80%も占めているのだが、世界中のハラル食品市場のうちタイが輸出しているのはわずか16.2億ドルに過ぎない。

TISIによると、タイでは現時点で2,188の企業が64,500の製品についてハラル食品基準の認証を申請していると言う。

このうち90%は食品となっており、ハラル認証を求める企業は年間20%程度で増えているという。

Pattaya Mail

“タイ:政府が世界基準のハラル対応を支援” への1件のコメント

  1. […] しかし多くの日本人の印象とは違い、世界のムスリム人口(16億人)の60%はアジア太平洋地域に集中している。中でも2億人を超えるムスリム人口を抱えるインドネシアはマレーシアの隣国であり交流も深い。ASEAN加盟国の中ではこれを見越している国も多く、タイなどは6万を超える食品の認証を申請しているという。世界共通の認証が存在しない以上、地域内で通用する認証さえ取得すれば十分意義があると考えている企業が多いのだろう。 […]

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