ニュース

高校生が自ら作ったハラルマップとは

横浜の女子校に通う2年生のリズワンハニーさんに直撃インタビューを敢行した。両親ともにパキスタン生まれ、パキスタン人のリズワンさんが育ったのは国際都市、横浜だ。同じ高校にムスリムの学生がもう1人いるということで、先生たちも友達もムスリムについて知識があるという。

ムスリムのひとが外食に困らないように

リズワンハニーさん

「学校の課題でハラールマップを作ろうと思いました。日常では、母が作る料理を食べているので問題ないのですが、外食するときにハラール対応のお店が一覧になっていると便利だなと思ったんです」

【サステナブル・ブランド国際会議2021横浜 SB student ambassador 】ハラルマップ発表の様子

「この写真は、【サステナブル・ブランド国際会議2021横浜 SB student ambassador 】のプログラムで、プレゼンテーションを行ったときのものです。
全国から選抜された約40名の高校生をSB Student Ambassadorとして次世代を担う未来のリーダーである高校生に、最新のサステナビリティへの取り組みに対して知見を深めてもらうと同時に、価値観や社会に求めるものを企業(社会)に発信できる場を提供するのが目的のプログラムです。
横浜は、海外から日本に来て仕事をしているひとが多く住んでいるので、サスティナブルな国際社会について私も考える機会が多かったです。
私たちは、豚肉などを食べないイスラム教徒向けの食事に対応しているレストランを見つけることが難しいという問題を取り上げました。横浜市内のハラール(イスラム法で認められている食材)対応のレストランを調べました。
また、お祈りをする部屋、英語対応が可能な病院、そして観光スポットも記した地図を作成し、会場に配布しました。利用者に安心感を与えられる一方、観光業側にも、新たな顧客の確保につなげられると意義を強調しました」

意見を出し合ってマップを作成

ハラルマップ制作の様子

「友達と一緒に作るのはすごく楽しかったです。今は難しいですが、海外から旅行者が多く来られるようにったときには、役に立つといいなと思っています。いつか、英語で読むことができるムスリム旅行者向けのサイトを立ち上げられたら嬉しいです」

明るく、聡明なリズワンさん。ミレニアル世代で未来を担う1員として、すでに社会貢献に目を向けているのだから脱帽ものだ。当サイトでは、今後のリズワンさんの活動を支援していきたいと考えている。彼女がサイトを立ち上げたときには、こちらでまたレポートをする予定なのでお楽しみに。