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タイ:ハラルで湾岸諸国の観光客を取り込め

ムスリム国の裕福な観光客を取り込むためにはハラル観光業のサービスを提供することが必要だが、タイには数多くの観光地やおいしい食事が揃っており、成長の可能性が高いだろうとタイ・イスラム銀行のAdisak Asmimana氏は語った。

ハラルとは食事だけの問題ではなく、消費者製品やシャリア法に基づいた生活にまで及ぶ。

もしもタイがハラルの基準を満たす観光施設を揃えることができれば、裕福なムスリム観光客からの収入が大幅に増えるだろうと言う。

しかし、タイにはまだ湾岸諸国の富裕層を満足させるハラル・フレンドリーな5つ星ホテルは整えられていない。観光関連省庁ではハラル市場を最も大きな観光促進政策の一つと捉え、ムスリム・フレンドリーな5つ星ホテルの準備に力を注ぐべきとAdisak氏は言う。

ハラル・ホテルやリゾートはアルコール、カラオケ、ナイトクラブなどが無く、水泳用プールは男女別でなければいけない。食事もハラル食のみを提供する必要がある。

タイの病院では高品質の治療が受けられるためすでに医療観光のハブともなっている。通常10人-20人の家族を連れて旅行する裕福なムスリムをターゲットとすれば、こういった面でもハラル・ホテルは収入増を期待できるだろうとAdisak氏は話す。

湾岸諸国から来る観光客は気候が暑くなる時に国を出たがる傾向があるので、雨季にタイへ観光することが多くなる。

Adisak氏は政府に対し、国家成長プランの一つとしてハラル・ビジネス促進を取り上げ、ハラル・ビジネスを理解するためにカウンセラーを湾岸諸国に派遣して研修を受けさせるべきだと提言している。また、ハラル委員会を設置して、首相が議長を務めるべきだともいう。

人口が合計20億人にも上るムスリム国に事業を拡大するためにはタイ・イスラム銀行で口座を作るべきだろう。ハラル市場の規模は数千億ドルにものぼると見られているが、現時点でタイが占めているのは市場の0.5%にも満たない。

一方、タイには豊富な天然資源があることから、2015年末のASEAN経済共同体発足を見越して、マレーシアはハラル食品製造センターをタイに設立し、市場の拡大を最大限に利用しようと計画している。

ブルネイでもマレーシア同様、他国から原材料を輸入し、生産したハラル食品を輸出している一方、ミャンマーはすでにハラル拠点を作っている。

タイ観光局で地域戦略担当副局長を務めるIttirit Kinglake氏は、中東などからたった0.5%のムスリムを引きこむだけでも大きな収入になるだろうと言う。

湾岸諸国からタイを訪れる観光客は年間およそ50万人で、近年では毎年40%程度増加している。ムスリム観光客にとってはマレーシアとトルコが最も人気の観光地だが、タイは世界で8番目に人気がある。

タイの一部のホテルはムスリム観光客向けにハラル・ゾーンを設け始めているが、今後はイスラムの教えに従って男女別のスパや水泳用プールを備えるようになるだろうとIttirit氏は話す。

ASEAN10カ国の市場が統合されれば、インドネシアやマレーシアなどからタイへ訪れるムスリム観光客はますます増えていくだろうと言う。

Bangkok Post

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