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ハラル食品は1.1兆ドル市場に

ハラル食品や飲料は世界中で人気が高まっており、2013年には1.1兆ドルの売上を記録したことが、ドバイ商工会議所とトムソン・ロイター、ダイナー・スタンダードの調査で分かった。

10月28日から30日にドバイでは第10回世界イスラム経済フォーラム(WIFE)が開かれ、イスラム経済の重要な一部としてハラル食品が議題の一つに挙げられている。このフォーラムに向けた準備が進む中、ドバイ商工会議所のレポートはその重要性に着目している。

ハラル食品とは、加工していない鶏肉・牛肉から加工済みの食品や清涼飲料まで幅広い製品を含んでいる。

ドバイ商工会議所のレポートによると、2012年の世界中の食品・飲料市場のうち16.6%はハラル食品と飲料であったことがわかり、ハラル食品生産の重要な原則である持続可能で健康であるという考えが世界中で認知されつつあることを示しているだろう。

市場は今後も年間成長率(CAGR)6.9%を保ち、2018年には1.6兆ドルになると見られており、今後の見通しも明るい。

ドバイ商工会議所のAbdul Rahman Saif Al-Ghurair氏は「ハラル食品産業にはさらなる成長の可能性がある」という。

「2013年に発表されたイスラム経済ドバイ首都構想においてハラル食品は重要な柱となっており、ハラル食品業界はUAEの飲食業界にとってとても大きな意味を持つ。このイニシアティブがうまく行けば、ドバイは飲食業界における新たな成長分野を手に入れることになり、ハラル産業の国際センターとなることができるだろう」と話す。

ドバイ商工会議所のレポートによると、UAEのハラル食品は2012年に200億ドル程度の消費市場になっているという。

なかでもハラル肉は重要な商品であり、2013年の推定では、未包装の肉が78.7%であるのに対し包装済みは21.3%と、未包装肉が大きく優勢である。

UAEで販売されている肉の多くは未調理肉で、2013年の売上で見ると全体の43.8%を占めており、ホテル、レストラン、ケータリング会社などの食品サービス会社は47.9%を占めていると言う。

多忙な生活を送るUAE市民の間では包装済みの食品が好まれており、2013年にはUAEでは包装済み食品の売り上げが111億4800万UAEディルハム(約3156億円)に登っていることがリサーチで示されている。

包装済み食品市場は需要の増加に伴い、年平均4.78%の成長が見込まれており、2018年までには140億7800万UAEディルハム(3985億円)に達するなど、UAEのハラル食品市場は長期にわたってビジネスの大きな可能性が期待されている。

レポートによると、UAE企業が利益を増やし海外に拡大していくためには、ブランド構築とフランチャイズ化が大きな鍵になるだろうと記している。

世界的にハラル市場を見てみると、主に中東や北米、南アジアや東南アジアなどで成長が見られている。

なかでもインドネシアは2012年の時点で1970億ドル(20.5兆円)という最大のハラル食品市場になっているとレポートは言う。第二位の市場はトルコの1000億ドル(10.4兆円)である。

コストの低い基本的な食品については、UAE企業はアフリカ、アジア、南米など幅広い国から調達し、加工・包装した上でブランド化して海外市場で販売するのがいいだろうとレポートでは述べている。

加えて、これらの発展途上地域では人口と所得の増加見込みが強いため、企業もこれらの市場で需要が堅調に増加していくことを想定できるだろうとレポートは言う。

ハラル食品の中心であるドバイは様々な市場から肉製品を輸入している。ドバイが2013年に輸入した肉製品は合計で314,000トンだったが、そのうち53%にあたる166,000トンはブラジルから輸入したものであったということが、ドバイ税関のデータからわかったとしている。輸入元の第二位はアメリカだが、43,000トンで14%、三位のオーストラリアは27,000トンで9%と大きく離されている。

近隣諸国ではパキスタンとインドの5%、エチオピアの3%が挙げられる。

Arab News

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