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凸版印刷、ムスリムフレンドリーな製品パッケージの調査、企画・開発、製造までを総合的に支援する日本初のサービスを提供開始

 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、日本で初めて、ムスリムフレンドリー(※1)な製品パッケージの調査、商品開発、製造までを総合的に支援するサービスの提供を、2016年4月より本格的に開始します。

 海外における日本文化への関心が高まっている現在、訪日外国人数は年々増加しており、その数は2015年に1,973万人と過去最高を記録。消費税法施行令の一部改正などもあり、訪日外国人の購買行動のさらなる活性化が期待されています。また、TPPの締結を背景に、日本の農林水産物や食品の輸出ニーズが高まることが予想されます。
 世界におけるイスラーム教徒(ムスリム)人口は、2030年には全人口の約25%にあたる約22億人に到達すると予測されており、その多くが東南アジア・南アジアに在住しています。特にインドネシアは世界で最もムスリム人口の多い国として知られています。また東南アジア6市場からの訪日人口は2015年に200万人を突破し、今後も増加が期待されています。
 これらを背景に、自治体や流通・メーカーなどでは、イスラーム教の戒律に配慮した食事や礼拝などのサービスはもちろん、ムスリムのニーズを理解し、顧客満足度を向上させるための製品やサービスの開発が喫緊の課題となっています。

 凸版印刷は本サービスの開始により、訪日ムスリム観光客によるインバウンド消費向けだけでなく、イスラーム圏への製品輸出を実施したい自治体や流通・メーカー企業に対し、ムスリムが購入・利用を判断しやすい製品の開発に貢献します。

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ムスリムによるモニター調査を実施し、ムスリムフレンドリーな製品パッケージを開発
© Toppan Printing Co., Ltd.

■ 本サービスの特長
・ムスリムフレンドリーな製品パッケージを総合プロデュース
訪日ムスリム観光客のニーズや好みに合致するデザイン表現や、原材料などの表現手法など、ムスリムフレンドリーな製品パッケージの企画・制作から製造までトータルに対応します。
・イスラーム圏に居住するムスリムによるモニター調査や市場調査を支援
イスラーム圏に居住するムスリムによるモニター調査や市場調査を支援。日本食や日本の風習にあまりなじみのない現地の被験者の声を、製品・サービスの開発に反映できます。
・ムスリムフレンドリーな製品パッケージに関する勉強会の開催を支援
ムスリムに関する基礎知識やトレンド情報、ムスリムフレンドリーな製品パッケージに関する勉強会の開催を支援。ムスリムへの理解向上に貢献します。


■ 今後の目標
 凸版印刷は本サービスを食品業界やトイレタリー業界、化粧品業界などに向け拡販、2018年度に関連受注を含め約5億円の売上を目指します。
 また今後、製品パッケージにとどまらず、訪日ムスリム観光客向けの情報サービスなども展開していく予定です。

※1 ムスリムフレンドリー
ムスリムフレンドリーとは、サービス提供者が、ムスリムの文化や習慣を尊重したホスピタリティーの提供をすることを示しています。ムスリムとは、イスラームを信仰する人々のことです。イスラームの戒律は、豚肉やアルコールを禁忌とすること、決められた時間に礼拝をすることなどが代表的で、その他にも存在します。ただし、国、民族、年齢、性別、宗派などによって慣習はさまざまで、個人差もあるため、その対応は一様ではありません。そのため、ムスリムの観光客を日本で受け入れるにあたっては、まずはムスリムの文化や慣習を理解した上での対応が求められています。

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