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インドネシア訪問団が環境保護視察=富山大留学経験者ら-富山

 富山県のNGOなどと連携して環境教育に取り組むインドネシアの南タンゲラン市の教育訪問団が11日、富山県庁を表敬訪問した。訪問団を率いるファディラ・ハシムさんは富山大学での留学経験者。

 8日から13日まで県内に滞在し、環境保護に向けた取り組み状況などを視察する。 表敬訪問でハシムさんは「富山での留学生活は、環境について考える良い機会になった」と振り返った。その上で「富山はマイバッグが普及しているなど、環境の先進地域。富山に学びたい」と述べた。

 またハシムさんは、訪問団メンバーは全員ムスリム(イスラム教徒)だが、県内でお祈りの場所などを見つけるのが難しかったと指摘。ムスリム向け施設の拡大に期待感を示した。 ハシムさんは表敬後、インドネシアから日本への観光客が増加傾向にあることに触れ、「インドネシアは世界有数のムスリム国。(施設拡充で)より多くのインドネシア人が富山を訪れるのではないか」と話した。

 県観光課によると、お祈りで使用するメッカの方向を示す矢印の設置や、「ハラール食品」の提供が県内の一部ホテルなどで進められているという。県はムスリム関連施設が拡充されるよう、ホテルなどに呼び掛けていく方針だ。

時事ドットコム