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成田空港ハラール料理 利用ゼロ

 成田空港で、イスラム教の戒律に基づき処理・加工された「ハラール料理」のケータリングを昨年12月から始めたものの、半年が経過したいまも利用者ゼロの状況が続いている。導入した成田国際空港会社(NAA)は「客に情報が届いていない」と認め、効果的なPR方法を模索している。

 NAAによると、ケータリングは、増加が見込まれる東南アジアなどの訪日イスラム教徒に対するサービス充実化を図るため導入。有料待合室の利用者向けで、マレーシア航空や中東のエティハド航空など、イスラム教徒の多い国にも顧客をもつ機内食製造会社「ティエフケー」(成田市)が調製を担当している。

 メニューはサンドイッチやオードブル、洋・和風弁当、フルーツ、ケーキなど12種類。仕入れに時間を要するため、利用の5日前までに予約が必要だ。

 同社の担当者によると、アルコールや豚肉を使わないハラール料理は「メニューに制限はあるが、味についてはかなり本格的なものが作れる」。ケータリングの料理も、おいしさは日本人が普通に味わうものと変わらないという。

 NAAはPRのため、ホームページに情報を掲載したほか、日本旅行業協会(JATA)や日本政府観光局(JNTO)などに協力を依頼。航空会社には客に配布してもらうチラシも提供した。一方、在京の大使館経由の予約を期待したが、自ら出向いて説明したことはなく、予約が入らない原因も特に調べてこなかったという。

 NAA広報担当は「今後はJATAや航空会社などから話を聞き、どこに需要があるか調べて売り込みたい」とする。また、新たにイスラム関連団体への働きかけも始めている。

 同空港には26日、ハラール認証レストランがオープンするが、NAAはケータリングサービスも続けていく予定という。

読売新聞

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