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静岡)静岡空港にイスラム教礼拝室 県が整備方針

 県は利用者の低迷が続く静岡空港の旅客ターミナルビルに、イスラム教徒用の礼拝室を設け、イスラム教の戒律を守った「ハラール」と呼ばれる食事を提供する飲食店を用意する。増改築工事が終わる2017年度までに整備する方針。イスラム教徒の満足度を高めることで、同教徒の利用拡大や新国際路線の開設につなげる狙いがある。

 県は現在、増改築の設計業者を選ぶ手続きを進めている。公募は今月締め切られ、県の選定委員会は来月、応募した7者から1者を選ぶ方針だ。工事は15年度に発注し、工期は約2年間を見込んでいる。

 26日の県議会本会議で、川勝平太知事がビルに礼拝室とハラールを振る舞う飲食店を確保する考えを表明。「国際色のある空港にしたい」と抱負を語った。県担当者も「礼拝の部屋を確保するよう設計者と協議する。飲食店にはハラールを用意してもらうことになるのではないか」と話す。

朝日新聞