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日本発・世界のヒット商品:インドネシア★シェア7割占める男性整髪料−−マンダム

低所得層向けに小袋で販売

 インドネシアの男性整髪料市場でシェア7割強を握るマンダム。主力ブランド「ギャツビー」を、国産と信じる人もいるほど現地に深く根付いている。

 進出のきっかけは1960年代、マンダム製の整髪料を盛んに買い込んでいる東南アジアのビジネスマンがいることに、マンダムの社員が気づいたことだった。調べてみると、多くがインドネシアに流れていると判明。同国の男性はオシャレ好きで知られるが、当時、整髪料はほとんどなく、パーム油などで髪を固めていた。そんな男性たちが、香港などに海外出張した友人らからマンダムの整髪料をみやげにもらい、人気が広がっていったというわけだった。

 製造販売会社を69年に設立。進出に当たって、できるだけ幅広い人に商品を買ってもらおうと考えた。富裕層に買ってもらうのは簡単だが、所得の低い人にも届けたい。同社は元々、どんな人でもオシャレを楽しめるようにと、百貨店などに置く高級品ではなく、手ごろな価格の商品を提供するのが基本姿勢だ。

 そこで考えたのが安価な小袋での販売だった。小銭で買える6グラム入りの小さな袋を売り出したところ大ヒットした。街中の雑貨屋でつるして売られており、客は1袋ずつ買っていく。現在は1袋400ルピア(約4円)だ。

 さらに、さまざまな所得層に対応するため、たくさんのサイズの容器を開発。日本では、通常のジェルの場合、200グラム程度のレギュラーサイズと60グラム程度の携帯型の2種類しかないが、インドネシアでは小袋から大きなボトル(300グラム入り)まで7タイプを扱っている。

 今では同国の計約1万7000の島すべてでマンダム製品が売られている。売れ筋は「ギャツビー・ウォーターグロス」。かんきつ系のやや強い香りで、同国男性の短く硬い髪をつややかにセットできると大好評だ。【宇田川恵】

 ◇売上高の4割が海外

 マンダムは1927年、金鶴香水(きんつるこうすい)の社名で創立、71年に現社名に変更した。33年に発売した整髪料「丹頂チック」が大ヒットし、70年には「マンダムシリーズ」を発売。ハリウッドスター、チャールズ・ブロンソン氏をCMに起用し話題に。「ギャツビー」は78年発売のロングセラーブランド。売上高の約4割を占める海外では、タイなど9カ国・地域で事業を展開している。

毎日新聞

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