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「ムスリム」おもてなしセミナーに70人参加 千葉

 県は2日、イスラム圏からの来訪者への対応や取り組みを紹介する「ムスリム(イスラム教徒)観光客の受け入れセミナー」を千葉市中央区で開いた。観光事業者ら約70人が参加し、「できることから始める」接遇を目指して食事の提供や接客で配慮すべき点について学んだ。

 森田健作知事のトップセールスの効果などで東南アジアからの観光客が増加傾向にあり、県はムスリム観光客の受け入れ拡大に向けた取り組みを強化している。「今後対応を進めたいが、何から始めればいいか分からない」という事業者の声を踏まえ、NPO法人「日本ハラール協会」の松井秀司副理事長による講演が行われた。

 松井氏は、おもてなしには相手への理解や思いやりが不可欠とし、ムスリムが重視する食事や礼拝の作法について紹介。その上で、まずは礼拝のための場所を確保し、食事の材料や成分などの情報を提供するなど「できる対応から始めることが大事」とアドバイスした。

 セミナーでは戒律に配慮して県内の宿泊事業者が開発したムスリム向けの食事メニューの紹介・試食や、イスラム圏からの留学生によるパネルディスカッションも行われた。

msn産経ニュース