ニュース

茨城県内企業が衛生用品でハラル認証 国内初、イスラム圏に需要拡大

 衛生用品の開発や販売を手がける、ひたちなか市高野の「スリーハート」(仙波康成社長)が哺乳瓶などの除菌や消臭のために開発した除菌水が、イスラムの教えに基づいた安全基準「ハラル認証」を取得した。スリーハートによると、衛生用品でのハラル認証は国内初という。東南アジアのイスラム圏や中東での販売、2020(平成32)年の東京五輪開催でイスラム教徒も多数来日することが予想されることから国内での需要拡大を目指す考えだ。

                  ◇

 認証を受けたのは平成22年に開発した「ACQUASSIMO(アクアシモ)」。「哺乳瓶除菌の新スタイル」をテーマに考案され、薄い塩酸を電気分解してできる次亜塩素酸を主成分とする機能水という。

 全国のデパートや乳幼児用品を扱う店舗で300ミリリットル入り1400円、100ミリリットル入りが800円で販売され、哺乳瓶や調理器具、介護、医療用品の除菌などに使用されている。英国やドイツ、フランスなどのEU諸国でも普及している。

 スリーハートは、アクアシモがアルコールを一切使用していないことから、ハラル認証を取得し海外に販路を広げることを計画。世界50カ国以上でハラル認証を交付する「日本イスラーム文化センター」(東京・南大塚)の審査を受け、8月25日に正式に認証を取得した。

 仙波社長は「認証を取得したことで、中東のドバイ(アラブ首長国連邦)やインドネシア、マレーシアなどイスラム圏に安全な商品と高い日本の技術を伝えたい」と期待する。

 既にトルコの企業が関心を示しているといい、今後は国内外で開催される展示会などに出品し、具体的な販路を模索する。

 日本イスラーム文化センターのクレイシ・ハールーン事務局長は「衛生用品のハラル認証は国内で初めて。今後さまざまな分野で認証を受ける企業やホテルなどが増えればイスラム教徒の来日はさらに増加する。イスラム圏は親日国が多いので、日本人もイスラムに関心を持ってほしい」と話していた。

                  ◇

【用語解説】ハラル

 イスラムの教えで許された食品や商品、活動。対義語は「ハラム」で有害や中毒性のあるものを意味する。イスラムの教えでは豚肉やアルコールの摂取は禁じられており、加工や調理に関しても一定の作法が要求される。この作法を順守した食品や商品がハラルとされる。

msn産経ニュース

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です