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スタンダード・チャータード銀行:ケニアでイスラム金融に着手

スタンダード・チャータード銀行はアフリカで「Saadiq」ブランドを展開するための第一弾として、ケニアでイスラム金融サービスの提供を開始し、アフリカでのブランド拡大のための試金石とすることを、銀行幹部がロイターに語った。

東アフリカ最大の経済を持つケニアは資本市場活性化を目的とした戦略の一環として、イスラム金融に対し従来の規制とは別の枠組みを提案していたが、今回の動きはそれに沿ったものである。

「この市場で経験を得て成功すれば、今後ケニア以外のアフリカでの我々の戦略も左右することになるだろう」とスタンダード・チャータード銀行のイスラム小売銀行部門のトップであるWasim Saifi氏は話す。

「今後二年から三年は、ケニアでの事業確立に注力し、その後東アフリカや西アフリカの他の市場への参入を検討することになるだろう。」

ケニアでは現在イスラム金融専門の銀行が二社ある他、イスラム向けの窓口を開設している通常の銀行もいくつかあるが、スタンダード・チャータード銀行はこの市場でシャリアに準拠した製品をすべて取り揃えて対抗する。

スタンダード・チャータード銀行は現在利益の90%をアジア、中東、アフリカで出しており、ケニアでは今持っている28の支店を利用し、特にナイロビとモンバサではイスラム専用の窓口を準備するとSaifi氏は話す。

提供される製品は当座預金と普通預金、住宅ローン、自動車用ローン、貿易金融である。

イスラム金融とは、利子の受け取りの禁止など宗教的な原則に従っている。ケニアの人口4000万人の打ち15%はムスリムで、ケニアの銀行業務では2%程度を占めている。

しかしスタンダード・チャータード銀行では、さらに顧客層を広げたい考えだ。

「我々が考えているのは、現在イスラム金融を利用している1.5%-2%から市場シェアを奪うことではなく、まだイスラム金融を利用していない98%をターゲットにする。」

金融業に対して明確な規制枠組みを作ることで、業界が発展するということは、マレーシアやパキスタンなどで証明されている、とSaifi氏は話す。

「ケニアでも同様に業界が発展すれば、規制枠組みも拡大し、洗練されていくだろう」

過去十年で初めて年間の利益が減少したスタンダード・チャータード銀行は、今年の上半期も収入・利益が厳しい状態にとどまるだろうと今月に入って明らかにした。

ケニアに関心を向けているイスラム銀行は少なくとももう一つある。ドバイ・イスラミック・バンク(DISB.DU)の最高経営責任者は今月ロイターに対し、ケニアでの業務を拡大する計画であると話している。

Reuters

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