JAKIM マレーシア・ハラル認証への国際申請
JAKIM訪問時に翻訳の許可をいただいたので、国際認証パンフレットの日本語翻訳を以下に記す。
以前の記事でも述べたが、これは主にマレーシアに拠点を持つ国際企業を対象とした手続きであり、マレーシア国外の企業を対象にしたものではない(この手続で申請できないというわけではないが、言葉と時間の問題があるという説明を受けた)。現在のところ日本国内では日本ハラール協会と日本ムスリム協会が正式な提携機関として認められているので、日本国内で申請する企業はこちらに相談するといいだろう。
(アップロードできるファイルサイズの都合上、文字が潰れて判別しにくい箇所があります。メールいただければファイルでお送りします)
認証手順
JAKIMの国際ハラル認証では、現時点で製品認証のみを行っている。マレーシアに拠点を置く海外の団体は、以下に連絡をして申請していただきたい。
DEPARTMENT OF ISLAMIC DEVELOPMENT MALAYSIA (JAKIM)
HALAL HUB DIVISION
PJH Tower, Level 1 & 3, No. 2, Jin. Tun Abdul Razak
Precinct 2, 62100, Wilayah Persekutuan Putrajaya.
Tel: 603 8892 5000/5001
Fax: 603 8892 5005
www.halal.gov.my
以下のような情報を揃えた上で申請書を提出することが求められる
- マレーシアにおける会社登記
- (マレーシア国外の)当局による製造ライセンス
- 製造地域に居住しているムスリム従業員のIDカードと任命書
- 重要な内容物のハラル認証、安全データシート(MSDS)、製品仕様
- 工程フローチャートと製造手続き
- 医薬品取締機関(Drug Control Authority)、国家医薬品局(NPCB)、厚生省の許可証(必要に応じる)
- 包装の図柄
- 工場レイアウト
- 工場の位置を示した地図
- その他HACCP、ISO、GHP、GMP、TOMなど関連書類(必要に応じる)
認証に必要な費用は適正監査が終了し、監査チームが検査プロセスを開始する前に適用される。
すべての認証は二年間有効である。認証に必要な費用は以下のようになっている。
カテゴリー |
費用 |
国際認証 |
認証:
|
現地監査: 飛行機チケット、宿泊、そのほか監査期間中にかかる費用は全て申請企業が負担する |
監査とレポート
監査チームはシャリア法と技術面での問題に精通した二名の監査官により構成される。現地監査では全ての原材料のハラル性、加工や保管プロセス、および施設、ラベル、企業のハラル認証システム(HAS)が調査の対象となり、これらの情報は監査レポートにまとめられる。
・監査官は検査の途中で確認のため、分析用サンプルを採取することがある(必要に応じる)
許可と認証
監査官は許可を取得するため、ハラル認証委員会にレポートを提出し、その後にハラル認証が発行される。
注記:
- 食肉処理場および肉関連製品の認証については、詳細を獣医局(DVS)と確認すること
- 一通の申請書類は一つの工場に対してのみ適用される