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マレーシア:活気に湧くハラル観光業に照準

マレーシアはムスリム観光客のマレーシア訪問を増やすため、国内ホテルに対し、シャリアに準拠した施設を提供するよう呼びかけている。

政府データによると、マレーシアを訪れる観光客は2000年から二倍に増加しているが、ムスリム観光客だけに絞ると三倍に増えており、550万人を記録している。

ムスリム観光客は世界中で1260億ドルの消費をしていると見られており、政府はこの市場に乗り出すためのルール作りに取り組むようになった。昨年は北東地方のトレンガヌ州において、シャリアに準拠したホテルがマレーシアのハッジ・ファンドを利用して設立されている。

イスラム観光センター(ITC)が作成している提案書では、このようなホテルではアルコールの提供は停止し、宗教上の教えに従って食事を準備し、水泳用プールなどの設備は男女別の時間帯で利用することを推奨している。

イスラム観光について研究しているCrescentrating社の創業者であり最高執行責任者(CEO)のFazal Bahardeen氏は、「ムスリムフレンドリーな施設を提供するための取り組みについては、特にアジアをはじめとする各国から関心が高まっている。市場はとても大きく急速に拡大しているため、その規模は中国市場に匹敵するだろう」と語っている。

観光省を補佐するために作られたITCではホテル運営企業やツアーガイド、旅行代理店などと協力してガイドラインを策定していると、ITC事務局長のZulkifly Md Said氏は語る。今年中には完成することが見込まれているが、ムスリム向けに変えていきたいと考えているホテルが手引書として使うことを目的としているため、準拠しなければいけないという性質のものではないという。

政府の試算によると、マレーシアを訪れるムスリムの行楽客数は2014年の600万人から2015年には650万人に増加する見込みである、とZulkifly氏は話す。2011年9月11日にアメリカで起きたテロ攻撃以来、西欧諸国で「Islamophobia(イスラム嫌い)」が広がっており、ムスリムはそれに替わる旅行先を探しているのだという。

「マレーシアのホテル運営会社や旅行代理店がマーケティング方針を変えて、施設内設備を整えることができるなら、期待している通りのリターンを得ることができるだろう。」

2000年に150万人だったマレーシアへのムスリム観光客は昨年には550万人に増えていることが、ITCの発表からわかっている。政府が発表している旅行客全体では、2000年の1020万人から2570万人に増加した。昨年9月までにマレーシアを訪問する観光客を国籍別に見ると、インドネシア人がトップで、40%を占めているという。

イスラム教国以外でも、ムスリム旅行客を呼び寄せようという取り組みが進んでいる。ニュージーランドや日本ではハラル・レストランについての手引書が出版されているほか、チェンナイの「グローバル・ヘルス・シティ・ホスピタル」では2012年にハラル認証を取得し、シャリアに準拠したサービスを提供することで、メディカル・ツーリズム市場を開拓しようとしている。

オーストラリアのゴールドコーストにある「ホテル・グランド・チャンセラー」では、ラマダン期間中に滞在するムスリム向けにラウンジを開放し、トルコやドバイのホテル同様にお祈り用の部屋やハラル食を提供している。

TheHalalJournal

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