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飲食品支出はムスリムが1位

ムスリム消費者による食料品、飲料品に対する支出は、中国(8540億ドル)、アメリカ(7710億ドル)、日本(3800億ドル)、インド(3410億ドル)を上回り、世界1位であることがわかった。ハラール食品に対しては強い需要があり、世界イスラム経済サミットではこの分野での規格統一が必要である点に焦点が当てられた。

国際ハラール認証フォーラム(IHAF)の事務総長であるH.E. Mohammed Saleh Badri氏は、ハラール食品セクターにおける成長が著しいと述べた。トムソン・ロイターの「世界イスラム経済レポート2016-2017(State of the Global Islamic Economy Report 2016-2017)では、2015年のムスリムの飲食品支出は1.17兆ドルにのぼったことが報告されている。世界全体では7兆ドルが飲食品に向けられているが、そのうちの17%がムスリムによるものであることがわかる。ムスリムによる飲食品の消費額は2015年から年平均成長率(CAGR)9%で伸びていき、2021年には1.9兆ドルに達する、とレポートでは予測されている。

世界的なハラール認証ネットワークであるIHAFは、ハラール食品セクターの成長を促すため、基準を統一し、プロセスを合理化し、世界的なパートナーシップを形成しようと取り組んでいる。IHAFは現在、政府間でハラール基準や政策、規制を議論し、お互いが合意できるような共通プラットフォームを構築しようとしている。これが実現すれば、国家間の障壁を超えた多国間協定を結び、統一されたハラール・マークを導入・促進されることになり、ハラール基準や実践の場において業界内で世界的に受け入れられるハラール・マークが作られるようになるだろう。

CPI Financial