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成田空港の礼拝用スペース

成田空港からマレーシアに向かう機会があったので、空港で提供されていた礼拝用スペースを紹介するとともに、クアラルンプール国際空港のものと比較してみたい。

今回利用したのは第二ターミナルである。施設内の地図をしばらく眺めていたが、情報過多で礼拝室の場所はわからなかった。案内所に聞くと、すぐに係の人が地図で答えてくれた。写真の地図には手描きで「Prayer room 礼拝室」と記されている。おそらく暫定的な措置だろうが、あまり見栄えは良くない。

こちらは別の地図。70という数字の下に正座している人のマークが祈祷室の位置である。地図自体が醜いわけではないが、多くの情報があったので初見では礼拝室の場所を見つけられなかった。

 

70番ゲートに向かうエスカレーターを下って当該フロアに着くと、そこの案内図にはマークの説明がない。マークを知っている人は問題なく理解できるだろうが、説明を記載してもいいのではないかと感じた。


 

 

 

施設内案内図を見るとわかりにくい場所にあり、あまり人が行かないところに設置されている印象だが、中心部からエスカレーターを降りるだけで着くので、距離的には近い。お手洗いも近くにある。

実際の祈祷室はパネルで囲まれたスペースである。下には白いカーペットが敷かれて、机と椅子が置かれているだけのスペースである。ぱっと見だと、方角を示す目印のようなものは見当たらなかった。

 

 

 

 

 

 

 

次にクアラルンプール国際空港の礼拝室である。当然ながら、成田空港のような後付ではなく空港建設時から考慮されていたため、施設として整っている。同一ターミナル内に3つ設置されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 成田空港の取り組みについてはさまざまな感想があるだろうが、筆者個人としては観光客・利用客に歩み寄りを見せているという点で悪くないと感じた。案内係はきちんと位置を把握しており、海外旅行者への対応という点での努力が見られる。利用者はまだそれほど多くなく、空港設備として応急処置的な外見ではあるが、ムスリム観光客への配慮の姿勢を示すことが重要だ。海外への窓口である国際空港においてこのような改善を続けることが、観光地としての日本のイメージ向上につながるだろう。

 ただし、案内図の表記については統一感がなく、多少の不満は感じた。これは礼拝室に限った問題ではないが、地図が情報過多でぱっと見するだけではわかりにくく、案内係の誘導が無くても見つけられないだろうと感じた。スタッフの教育や施設の改築に比べれば比較的簡単なことなので、わかりやすい表示をしていただきたい。