タイ:認証制度の必要性を再認識
輸出拡大には認証制度が必要
タイは食品品質の高さが確立されているにもかかわらず、ハラル認証制度が確立されていないため、輸出が十分に広がっていないとアナリストは語っている。
「世界中では、年間8兆バーツの食品がハラル認証を受けて販売されているが、タイはそのうち1000億バーツ程度しか輸出できていない」と、タイ商工会議所大学(UTCC)のASEAN経済プロジェクト局長のRoongroj Benjamasutinは話す。
タイで生産された食品の品質は世界中で幅広く受け入れられているにもかかわらず、ハラル食品輸出を金額で見ると、世界中のハラル食品需要の1%に過ぎない。最大の輸出国はオーストラリアとブラジルである。
タイの食品企業はイスラム国への輸出に関心があるものの、ハラル認証を得ることにこれまで力を入れてこなかった。また、タイのハラル認証はインドネシアなど一部イスラム国に受け入れられていないという問題もある。