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ムスリム観光客に鯨料理を 大阪市中央区「徳家」がハラル認証取得肉

 大阪市中央区千日前の鯨料理店「徳家」がイスラム教徒(ムスリム)の観光客に提供するため、戒律に沿った食べ物であることを意味する「ハラル」の認証を取得した鯨肉を使った料理の試食会を開いた。イスラム教徒が口にするのを禁じられている、アルコール分を含む調味料は使わないなど工夫をこらした。

 会場では、刺し身や空揚げのほか、珍しい鯨肉を焼き上げたステーキや、鯨の生肉をのせたすしなどが提供された。

 戒律を踏まえ、調理段階では動物由来の油を避けて、植物性の油を代用するなどした。

 試食会に参加した「国際イスラム交流支援協会(IICA)」理事長で、バングラデシュ出身のマズンデル茂田春(モタハル)さん(61)は「おいしかった」と笑顔をみせた。

 徳家の女将(おかみ)、大西睦子さん(71)は「材料だけでなく、調理方法や調味料にまで気を配ってメニューを考案しました。ムスリムの観光客に安心して食べていただきたい」と話している。

 IICAによると、イスラム教の預言者の言行録に、鯨を食べて飢えをしのいだ話や、天国で最初に食べるものは鯨の肝臓の切れ端とする話が記されている。

 しかし、その後はイスラム諸国でも鯨肉の入手が困難になり、現在ではムスリムの間でも鯨肉を食べる機会は少ないという。

 世界人口の約4分の1を占めるとされるムスリムは、約15年後には22億人に達する見込み。

 イスラム教を国教とするマレーシアや、人口の9割近くがムスリムとされるインドネシアなど東南アジアから日本を訪れる外国人観光客が増えており、外国人観光客増加の原動力となっている。

 今回の徳家のムスリム用料理は、予約が必要。問い合わせは徳家(電)06・6211・4448。

msn産経ニュース

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