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イスラム圏からの誘客 まずは「ハラル」知って 東京でシンポ

 2020年の東京五輪などを見据え、イスラム教徒の観光客やビジネス客向けの商品やサービスのあり方について話し合うシンポジウムが4日、東京都内で開かれた。イスラム側の参加者からは、「ハラル」と呼ばれる、イスラム法で許された食事や生活習慣に関する知識を広め、ビジネスに生かすべきだといった意見が相次いだ。

 観光分野では、ハラルの普及活動を展開するシンガポール企業が、イスラム圏から日本への旅行者やビジネス客が20年までに100万人に達するとの市場予測を紹介。ハラルの食事などに関し、ホテルや飲食店の理解促進を課題に挙げた。

 ハラル市場への日本企業の参入の遅れも指摘された。イスラム側の参加者からは、ハラル向けに処理・加工された食品の輸出や鉄道技術の供与など、日本企業の積極進出を求める声が聞かれた。

msn産経ニュース