ムスリム対応レストランを求めて浅草へーーシリーズ① 和食 折紙 浅草
この2~3年で浅草は様変わりした。東京メトロが積極的にPRを行ったことも手伝ってか、観光のために浅草を訪れる都内に住む若者が増えている。流行に敏感な彼らがSNSで街の様子を発信し、旬でリアルな情報をキャッチした海外の観光客が足を運ぶという図式ができあがっている。当然、ムスリム対応のレストランが増えているということで、全5回に渡って浅草の最初事情をお伝えしていこう。
シリーズ① 和食 折紙 浅草
浅草駅前の大通りに門を構える日本料理店
「和食 折紙」。店名が表す通り、浮世絵や折り鶴などが飾られていて日本の伝統文化を感じさせる内装が海外からの観光客に好評だ。調理を担当するのは、ハラール食材についての講習を受けた料理人。本物のホスピタリティーを追及するには、まずはスタッフの教育からという真摯な姿勢がムスリムのひとたちの安心につながっている。
ニーズに合わせた体験型メニュー
ハラール食材である国産牛、和牛を贅沢に使った料理が看板メニュー。上品にサシが入った肉を、ミディアムに火を通していただくのが折紙スタイルだ。焼きカツの「焼き」の仕上げは客が自身で行うという体験型。ベジタリアンメニューより目の前で仕上げる手作り豆腐、甘味代わりに「天突き」という道具で突くところてん体験など、大人も子どもも楽しめる。必然的にスタッフが席で説明をすることになるため、客とコミュニケーションが生まれる。その国のひとと会話をするのも観光の醍醐味といえるので、このサービスも客目線だ。
徹底したムスリム対応が、リピーターを招く
手と足を洗うことができるウドゥを備えた礼拝室も自由に使うことができる。複数のムスリムスタッフがいるので、自国にいるようにくつろぐことも。
喧騒を忘れられる静かなリバーサイド席
店内奥の階段を上がるとリバーサイド席に。春は満開の桜が堪能できる。インスタグラムでは#sakuraで検索し、その写真の一本を求めて世界中から観光客が訪れるほどに、日本の桜はブームとなっている。来年の春はこちらの席は争奪戦となりそうだ。
着物と和食、人力車観光をセットにしたプランも
6階にある着物レンタルショップで着物に着替えて、人力車に乗って観光スポットを巡る食事つきプラン。2名以上、5日前までの予約で利用できる。
<プラン概要>
◆内容:着物レンタル+着付け+人力車+和食ランチプラン
◆料金:8,000円/人(税金・サービス料込み)
◆予約:電話(03-5652-7072)
※ポケカルお客様センター 9:00~18:00 年中無休
ムスリム対応の取り組み
宗教法人日本ムスリム協会 ムスリム・フレンドリーマーク、宗教法人日本イスラーム文化センター ハラール認証を取得。
アルコール飲料は提供するが、専用エリアで保管している。また、ソフトドリンクは専用グラスを使用している。
和食 折紙 浅草
- ハラール認証 ◯
- ハラール肉使用 ◯
- 豚肉なし ◯
- ハラール調味料使用 ◯
- ハラール料理 ◯
- ベジタリアン料理 ◯
- ムスリムオーナー –
- ムスリム料理人 –
- ハラール保管庫使用 ◯
- ハラール厨房・食器使用 ◯
- 祈るところ ◯
東京都台東区花川戸1-2-8 Google Maps
TEL:03-5811-1755
営業時間:11:30~15:00/17:30~21:00